2012-01-01から1年間の記事一覧

新年

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 長く続いた暗く重い時代が、終わろうとしているのか、それとも、まだしばらく続くのか、はたまた、より深刻な時代に突入するのか、成熟社会と呼ばれることのある我々の時代は、将来の予測…

死刑を考えるための視点

櫻井悟史『死刑執行人の日本史』(青弓社ライブラリー)によれば、牢屋と監獄とは異質なものであるらしい。その違いは、 江戸時代の牢屋が、1、未決拘禁所としての機能 2、有罪判決を受けた者を刑の執行まで拘置する場としての機能 3、永牢、過怠牢などの禁固…

神様は誰の味方か?

宗教談義を始めようというつもりはない。ただ、あの世というのが実在し、しかも、そこには神様なるものがいるのだと考えた場合、次のようなことが問題になると思う。それは、果たしてその神様という存在は、誰の神様なのか?ということだ。「誰の」という書…

戦時下の日常

それでは、世界(連合国側)が国連の成立や戦後世界の構築に躍起になっているとき、日本はどんな状況にあったのか。それを数回にわたって整理してみようと思う。ただし、あくまでザッとまとめるだけだ。とりわけ注目したいのは、当時の人々の日常生活だ。僕が…

欠陥住宅ができるまで―その3―

国際連合成立までの流れを見ると、国連の形骸化という問題は、国連という組織の外側からもたらされたものというよりも、先天的な性質なのかもしれないという疑いが生じる。見方によっては、西の代表=米国と東の代表=ソ連の二国間協定でしかないようにも見え…

欠陥住宅ができるまで―その2―

1941年の大西洋憲章には、通商の自由と経済協力の原則が表明されていた。これを土台に開催されたのが、ブレトン・ウッズ会議である。1944年7月 ブレトン・ウッズ会議 国際連合発足に至るまでの歴史を整理するのであれば、話の流れを中断させないために、今回…

欠陥住宅ができるまで―その1―

いろいろ迷った結果、戦後の歴史を勉強するのが、もっとも実入りの多いことだと判断した。したがって、今回から長期に渡って、戦後から21世紀に至るまでの歴史について整理してみることにした。やはり欧米と日本が主要な舞台となると思うけれど、アジア(日本…

つまらない経験

さっきまで「相棒」の映画版第一作がテレビで放送されていた。大分前にDVDで観てしまっていたので、ちらっと横目で確認しただけで、自分の部屋に来てしまった。 当然のことだけど、世の中にはつまらない映画もあれば、面白い映画もある。そして、つまらない…

ダイムイズマネー

厚生労働省:福祉・介護人材確保対策について 40万人が足りない。介護の人材不足は危機的状況に。 masaの介護福祉情報裏板 : なぜ介護の人手不足が解消しないのか? - livedoor Blog(ブログ) 介護福祉系の労働力不足は、有名な話だ。介護福祉のサービスを…

お客様はオリンポスの神様です

飲食業で際立っている企業のブラックさ加減には、「消費者の権利」というのがいくらか加担してしまっているのではないかと思っている。 食品に有害物質が使われていないか、製品の生産において環境破壊を引き起こしていないか、というような極めて善良な目的…

岩男となりて

渦中の国歌だが、国歌がどんな経緯で成立したのかとか、元になった和歌がどんなものなのかとか、主に人文系の学問が対象としてそうな、面倒くさそうな事柄は、あまり論点にならないようだ。 特定の政治家や政党に対する個人的な好き嫌いの感情、教育や教師や…

名前

DQNネーム、今は、キラキラネームって言うんだっけ。読みにくくて不便だなあと感じることはあるし、親のある種の愛のようなものが、子供の重荷になりはしないかと心配になることもある(嘘)。名前と社会階層とは関係がありそうな気がするので、本当に心配すべ…

しかばねのようだ

ツイッター始めました。小心者の私らしく、自分から積極的にではなく、S氏に追随するかたちで。そして、やはり小心者であるからして、つぶやく回数は極少。人の話を聴くのは好きなので、飲み会で別のテーブルの会話を盗み聞くような感じで楽しんでいる。 ア…

石橋が鉄橋になってから渡る

地元の市長選が終わった。保守的な土地柄に珍しく、大阪市に同調的な人物が市長になった。地元の人たちもヤケになっているのかもしれない。渦中の人たちに対して、特に反対も支持もしない。ただ、仮に大変革が成功したとしても、大変革の結果、素晴らしい社…

ロマンシアとコンボイの謎

「ゲームセンターCX」をDVDで観終った後は、友人を呼んでテレビゲームがやりたくなる。しかも、ホワイトボードを傍らに置き、それに戦略を書き込んだりしながら。 友人とテレビゲームで遊ぶときには、お互いコントロールを握り締め、個々別々にテレビ画面に…

シティ・コネクション

コネ入社か。コネに頼ることなく入社した人が多い場合、入社後のプレッシャーの重さに耐えられるかどうかも重要になってくるのだろう。仕事でミスしてしまった場合も、「コネ」があるせいで、誰も直接には注意してくれず、とても婉曲的かつ文学的な表現の皮…

Boze 

電動バリカンを買い、さっそく坊主(3mm)にしてみた。前頭部から頭頂部にかけて、どれだけの毛根たちが死滅しているか心配だったけど、全て無事でした。毛根がダメになったというよりも、髪の毛がやせ衰えたということなのだろうか?

夢の中でステマった、ような・・・

物やサービスを売るのは、キレイゴトではない。そもそも物やサービスを人が売るのは、生きるためだったり、儲けるためだったりする。世のため人のために商売をする人もいるのだろうけれど、それは応用編のお話であって、一部の才能にも運にも恵まれた人にの…

武道バカ一直線part.4

「家元」「元祖」「固有」「起源」、人には、自分こそ始祖であると表明したい欲望でもあるのかもしれない。でも、少なくとも、生物の世界や文化の領域では、無から有は生まれないことになっているのだから、どんな起源にもさらなる起源があることになる。人…

武道バカ一直線part.3

さて、「伝統的な考え方」や「相手への敬意」を学ぶための武道の授業は、年間を通して何時間ほど行われるのか? 保健体育の年間標準字数も、従来の90単位時間から105単位時間に改められましたが、このうち「器械運動」「陸上競技」「水泳」「球技」「武道」…

武道バカ一直線 Part.2

ところで、なぜ武道が必修化されることになったのか?文部科学省のホームページ*1によれば、 武道は、武技、武術などから発生した我が国固有の文化であり、相手の動きに応じて、基本動作や基本となる技を身に付け、相手を攻撃したり相手の技を防御したりする…

武道バカ一直線 Part.1

以前も柔道必修化について書いたような気がする。内容が重複していても知らないフリをして下さい。 24年度から中学校での実施が始まるとのことなので、もう一度、柔道必修化についてあれこれ考えてみた。必修化に当たって、最も危惧されているのが危険性の高…

細マッチョ

実写版『孤独のグルメ』第2話を観た。第1話は見逃した。エンディングの「いのがしらフゥ〜」を耳にした途端、内容とか配役とかは全部受け容れようと決意した。久々に珍妙な歌を聴けて満足。それと、ドラマ終了後の原作者が出演しているコーナーが、味わい…

風評被害

日本人は自国の文化や歴史に疎くて、外国の人たちは自国の文化や歴史に詳しい。日本の大学生は議論が苦手で、海外の大学生は盛んに発言・議論する。以上は、よく耳にするけれど、その根拠については明示されたことがない(少なくとも僕は見たことがない)意見…

茨城では有名らしい

去年の夏ごろ、近所のSATYが撤退した。それに代わって、リリカとかいう大型商業施設が、建物はそのままに、去年の暮れに開店した。百円ショップや1000円理髪店、雑貨店や西松屋やブックオフまで、安価を売りにした店舗が入っている。 僕にとっては「そこに行…

電子の容積

書籍が電子化されえた場合、装丁家の人たちは、かなりのダメージを受けそうな気がするんだけど、今のところ組織的な動きは見られない。 自炊や著作権など、電子化に関しては、なにやらややこしい問題のオンパレードだ。諸問題の行く末はわからないけれど、電…

謹賀新年

明けましておめでとう。今年もよろしくお願いします。 相変わらず変化の激しい一年になりそうだけど、身心さえ健康なら大丈夫なはず。