OH! MY JULLY Part?

 
 昨日、なんとなく読んでいた論文に、「はすっぱな」という言葉の由来が書いてあった。それによると、「蓮葉女」という売春婦の名前から来ているらしい。
 ところで、わざわざ論文なんて読まなくても、ネットで検索すれば、言葉の由来の書いてあるサイトがいくつもあった。gooの国語辞書やウィキペディアにも記載されていた。
 ただし、「蓮葉女」というのが、いつ頃使われていた呼称なのか、売春婦の中のどのような者たちに対する呼称なのか、というような詳細は、まだわからない。ウィイキペディアには、井原西鶴が『好色一代女』(1686年)で使ているとあるが、「蓮葉女」が、具体的にどのような売春婦を指すのかは、『好色〜』を読んでもわからないらしい。
 遊女や売春婦には、地域や時代によって様々な呼称がある。以前、大学の図書館で、確か性風俗の取締の歴史について書いてある本だったと思うけれど、その本には、かなり細かく彼女たちの呼称が紹介されていた。残念ながら、その本の名前もどんな呼称があったのかも憶えていない。ただ、呼称の種類の多さに、ただただ驚かされたことだけは忘れていない。
 そんなわけで、以前からの疑問が氷解したかと思ったが、僕の目の前には、タイタニック号も迂回するであろう氷塊が、ふてぶてしくも鎮座している。


【本】
エコロジー神話の功罪―サルとして感じ、人として歩め』(槌田敦著、ほたる出版)
『無縁・公界・楽―日本中世の自由と平』(網野善彦著、平凡社)