ジェノサイダー我が家

 やはり、我が家の蜂たちは冬を越せなかった。兵士たちがあまりに多く死にすぎたため、越冬に必要な発熱量を確保できなかったということなのかもしれない。搾取にも技能が必要なのだろう。搾り取りすぎた結果、ハチの共同体は、再生産能力を失ってしまった。女王は無事だったにもかかわらず。
 新しい蜂たちを呼び寄せる儀式も試してみた。儀式の内容は、わざわざ秘密にするまでもないのだけれど、ここには書かない。興味のある人は調べてみて欲しい。5月初旬から中旬くらいまでに蜂たちを巣箱に招来できなければ、この儀式は失敗確定らしいのだが、何事も起きないままとうとう6月になってしまった。美味しいハチミツよ、さようなら。


【本】
『パエトーン』(山岸涼子著、潮出版社無料webコミック):無料で読めるようになっていたなんて知らなかった。
『二コマコス倫理学』上・下巻(高田三郎訳、岩波文庫)