刑事とクイズと解説と

実家では、テレビを観る見ることが多かった。
クイズと刑事ドラマばかり放送されているように思えた。渡瀬、船越、片平、名取、この4人に池上彰が加われば、テレビ内部の世界は平穏無事に回転しているかのようだった。池上さんが刑事を演じたり、街を散歩したりするようになれば、彼1人でもテレビ界は大丈夫なはずだ。事件の真相から街のことまで、すべてわかりやすく解説してくれることだろう。
内心、「相棒」の第8シーズンが再放送されることを期待していたんだけど、残念ながらそれはなかった。
他には、親につきあって「竜馬伝」と「ゲゲゲ」を観ていた。ドラマの中のゲゲゲ夫妻は、何十年経過しようとも老いることがなかった。NHKは、彼らが実は妖怪であることを暗に伝えたかったのか。それと、「竜馬伝」では、岩崎弥太郎の扱われ方が、かなり酷いことになっていたけれど、NHKと某大企業との関係は、大丈夫なのだろうか。
実家周辺の家々では、ほぼ地デジへの移行が完了している。あの魚の骨のようなアンテナが、どの家にもしっかり突き刺さっていた。僕の両親は、2011年7月以降、テレビ観ないことにするらしいが、テレビを観ていると、テレビに執着する人の気持ちも分からないではない気がする。「つまらない」ことにツッコムのも面白さの一つになり得る。
【読書】
アメリカ雑誌に映る〈日本人〉オリエンタリズムへのメディア論的接近』(小暮修三著、青弓社)