ジャストプライス

カレールーを使って作るカレーは、レトルトパックのカレーよりも安いと思っていた。これは僕の思い込みに過ぎなかった。
カレールーで作るカレーは、タマネギ×4、ニンジン×4、ジャガイモ×6、肉(今回は豚バラ)約600gといった標準的な材料を使った場合、一人前当り180円前後はかかる。
カレールーのパッケージには、ルーを1箱全部使うと10人前のカレーが作れると書いてあるが、僕の場合、8人前に換算してコストを計算している。つまり、「総コスト/10=一人前のコスト」ではなく、「総コスト/8=一人前のコスト」ということ。だから、標準よりも割高な数値になっている。
これに対して、ジャスコやイオンで扱っているBESTPRICEシリーズには、単価68円のレトルトパックのカレーがある。ただし、これには肉が入っていない。肉のエキスは入っているらしいけど。
使われている材料が違うのだから、2つを比べるのはあんまり意味無いんだけど、それにしたって費用に3倍近くのひらきがあるのには驚いた。
安くて・美味しくて・お手軽、三拍子そろったレトルトに対して、手作りカレーの強みってなんだろうか?
残されているのは、自分で自由にアレンジできるってことくらいだろうか?
レトルトカレーのことを何回も美味しい美味しいと評価しておいてこんなこと書くのはどうかと思うけど、僕としては、やっぱりカレールーを使ったカレーの美味しさは、特別だと思う。だけど、レトルトカレーもそれとは違った特別な味だと思う。これは、インスタントコーヒーと豆から挽いたコーヒーにも言えると思うんだけど、2つを同じ尺度で測るのは、そもそも無理なのかもしれない。どちらにも「カレー」とか「コーヒー」とかっていう言葉がくっついてるから勘違いしてしまいがちだけど、レトルトカレーと手作りカレーは、全く別ジャンルの食べ物。インスタントコーヒーと豆から挽いたコーヒーも全く別ジャンルの飲み物。みんな特別なオンリーワン♪ということにしといた方が、精神衛生上良いのかもしれない。ああ、それと、カップラーメンとレトルトラーメンもこの考え方が当てはまるかも。

【本】
『元祖!浦安鉄筋家族』第26巻、浜岡賢次著、秋田書店。⇒久々に読んだ。絵がキレイになってた。