「遺」棄物の記録

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091112-00000003-kyt-l26
ホームページを見てみた*1
施設は、
1、映像やシミュレーターを通じて仕事を「体感」できるコーナー
2、実際に仕事を「体験」できるコーナー
3、様々な仕事の情報や歴史などを展示した「資料」コーナー
だいたい以上の三つに分けられていると考えて良いと思う。
1のコーナーは、設備を彩る装飾は凝っているけど、実際に出来ることは、ショボイ。PS3やWiiに慣れ親しんだ人たちの心には響かないだろう。
2のコーナーは、結構本格的に職業体験が出来るようになっているようだ。こうゆう体験は、実際の施設に行かなければ出来ないことなので、この施設の唯一の美点だと思う。
3のコーナーは、1にも言えることなのだけど、ネットを自宅で使用するのが普通の時代に、わざわざ遠出するだけの意義があるようには思えない。オンライン資料館のようなものがあれば、充分間に合うだろう。
 美術館や博物館のように、実物を見ることに意味のあるものを展示している施設の場合、その施設を維持することには大きな意義がある。だけど、パソコンとインターネットの普及、それに、画質の向上、これらによって、今までは必要だったけれど、これからは不要な設備や施設というのが出てきたのだと思う。場合によっては、上野の国立科学博物館のような歴史ある施設だって、イベント内容に気を配らなければ、不要になる日がくるかもしれない。
紙媒体を拠り所にしている業界が不振なのも、原因の一端はここにあるらしいけれど、今回の失敗も、根は同じなのかもしれない。




【今日の読書】
『礼儀作法入門』(山口瞳著、新潮文庫)
『裸婦の中の裸婦』(澁澤龍彦巌谷國士著、河出文庫)

【今週のドラマ】
「相棒」season7-1
仮面ライダー響鬼」[DVD]vol.1