「特」別なパンツ

 アニメ「ストラ○クウィッチーズ」第4巻[DVD]を観た。
 人は、どうしても視覚に頼った認識をしてしまう。しかし、視覚は、時折、錯覚を引き起こすことからも明らかなように、頼りにならない器官であり、真理への到達を阻むこともあり得る。
 今回のお話は、誰が誰と何を履き違えたのか?という謎を軸に展開されている。観察者(僕)は、最終的に、誰と誰が履き違えていたのかを知ることになるのだが、結局何を履き違えていたのかは知らされない。いや、作中では存分に示唆されているのだが、視覚に頼った現実認識を習慣化してしまっている観察者(僕)は、その示唆されている明白な事実に気づくことができない。
「あいつがオレで、オレがあいつで」という従来の二元論的な入れ違い物語は、両者の間で何が入れ替わったのかという重要な問題を問題として提示することができていなかった。これとは対照的に、今回のお話は、入れ替わったモノ自体についての考察を、観察者(僕)に半ば強制的に促すことに成功しているという意味で、従来の入れ違い物語りを超えている。
 パンツとは一体何か?を問う、非常に深遠な1本だった(嘘)。




【今日の読書】
伊豆の踊り子(川端康成著、集英社文庫):以前、「ジョジョリ子」を購入したことは書いたような気がするけど、やっと読めた。表紙デザインがミスチョイスであることを実感できるようになった。「吐き気をもよおす邪悪」とか「真実に向かおうとする意志」とかは出てこなかったし。
【今日の映画とか】
「007 慰めの報酬
ストライクウィッチーズ
DVD第4巻