不毛ウォーズ

 http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20090909-541772.html
 「サマーウォーズ」も「エヴァ」もまだ観ていない。最近すっかり堕落してしまった。
それはともかくとして、ピジョン氏は、「サマー・・・」から政治のヒントを学んじゃったのか。単なるサービストークだとは分かっていても、氏が普段から「友愛」という言葉を前面に出していることを考慮すると、何だか不安になってしまう*1
 「愛」とか「絆」というのは、それ自体が実現の難しいものだと思うので(しかも、どちらかと言えば個人個人が追求するしかないものだと思う)、「クリーンな政治」や「安定した経済」のための手段として活用しようと思っているのだったら、1億年と2千年後にも成果は現れないと思う。「聖杯」探求のような抽象的なことが問題なのではなく、限られた「パンと水」をどのように分配するのか、足りない「パンと水」をどうやって補充するか、というようなとても具体的なことが問題になっているのだと思うのだけど、ピジョン氏の家系は、友愛でお腹が膨れる特異体質な人ばかりなのかもしれない。
 まだ観てもいない「サマーウォーズ」ではあるけれど、僕としては「ゴッドファーザー」をピジョン氏にオススメしたい。「愛」や「絆」というよりも「覚悟」と「謀略」がキーワードの作品だ。もちろん、「愛」や「絆」も作品の核として貫かれているのだけど、それを誇示しないあたりに、大人の風格を感じさせてくれる。こっちの家族物語の方が、政治に役立つと思うんだけどどうだろう?


【今週の映画】
「エクステ」