「誰」も寝てはならぬ

 洞爺湖サミットは、良くも悪くも話題になったけれど、http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/ps_summit/palm_05/pif05_gaiyo.htmlは、気づいたら終わっていた。
 これだけ話題にならなかったということは、おそらく開催地への経済的な貢献もほとんどなかったのではないだろうか?それに、会議の目的の一つにエコがあることを踏まえると、わざわざ会場を用意してまで会議を開催する意義とは何なのかがよくわからない。
 ネット電話とWebカメラを使うことで、同時に多数の人間が会議を行えるのかどうかは知らないけれど、もしもそれが可能ならば、直接会って話すよりもメリットは大きいような気がする。会場警護などのための人件費や開催地と母国とを往復する交通費なんかが節約でき、なおかつ、無駄なエネルギーも節約できてエコだ。国際的な会議に限らず、国会や地方の議会でも同様の効果があるように思う。国会の場合には、さらに、議員宿舎や議事堂も不要になる。不要になった建物は、壊すのももったいないので、ユースホステルのような安価な宿舎として利用できるし、議事堂は、それまでの議会の歴史を展示した博物館兼公園として利用できるだろう。自分の選挙区から外に出なくても大丈夫になるので、選挙区の様子を身をもって知ることができ、より的確に地元への貢献ができるようにもなるだろう。もしかすると、次期の当選率も上がるかもしれない。なんだか夢のような話じゃないか。

【今日の読書】
ファウスト 第一部』(ゲーテ著、池内紀訳、集英社)
『泳ぐことの科学』(吉村豊/小菅達男著、NHKBOOKS)