「動」かない日

 ここ数日間、机の前から動かない日が続いている。だからといって、何か作業をしているわけではなく、肝心の仕事にとりかかろうとすると、指も頭も動かないのである。
 こんな時に限って、やらなくてもいい読書の方に力が注がれ、余った時間(本当は余分な時間なんて無いのだが)に、ハンニバルやモンキーたち――Aチーム――の活躍を長々と観直してしまう始末である。堕落というのは、こういうことを言うのだろう。

【今週の読書】
『鑑識・米沢の事件簿〜幻の女房〜』(ハセベバクシンオー宝島社文庫)
『毒草師 白蛇の洗礼』(高田崇史朝日新聞出版)
『火村英生に捧げる犯罪』(有栖川有栖文藝春秋)
【今週の映画】
「ジャンパー」:空間転移の超能力を身につけた少年(青年?)と、その能力を身につけた人々を滅ぼそうとする組織との戦いを描いた作品。組織が彼ら――能力者――を滅ぼそうとする理由は、彼らが結局は悪に手を染めるようになるからということらしいのだけど、映画を最後まで観た感想として、組織の考えはとても正しいもであることが立証されてしまっていた。主人公の他にも空間転移能力をもった人達が登場するのだけど、主人公も含めた彼らは、その能力を活用することで、自動車を盗んだり、組織との戦いに無関係の人を巻き込みまくったり、銀行の金庫から金を盗んだり、とにかく犯罪行為を繰り返していた。これでは滅ぼされても仕方ない。