「宇」宙でも見てればいいのに

 某ゼミが、海外から「経済物理学」なるものの研究者を招いて講演してもらうらしい。参加希望者が2人しかいないらしく、そのゼミの知人がとても困っていた。彼も数少ない参加者の1人なのだ。義理固い人なので、参加を明言してしまったのだろう。
 名前が示すとおり、経済物理学は、あくまで物理学なのだそうだ。株価の変動を示すグラフなんかをじっくりじっくりじっくり観察し、そのグラフの動きに物理法則を見出す、というようなことをやるそうな。
 市場や社会のメカニズムを人間の側から眺めるのが社会科学ということであれば、経済物理学の視点の在り処は、社会科学とは180度違うということになる。この視点って、社会科学と相性最悪なんじゃないだろうか?
 聞くところによると、海外からの客人は、けっこうな変わり者らしい。成田空港に降り立った後、ブルートレインに乗ってやってくるとのこと。
 色々な意味で大丈夫なのか?Nゼミ。

【余談】
http://www.asahi.com/international/update/1116/TKY200811150253_01.html:今日のゼミでちょっとだけ話題になった。日本で全盛だった頃も、岩波文庫版の一冊目を買ったが最後、大部分の人が、そこで試合終了したらしい。