「赤」ちゃん用

 肌が弱いのにヒゲは強いという困った体質で、既製のアフターシェイビングローションは使いにくくて仕方なかった。そこで閃いたのは、赤ちゃん用に作られた製品ならば、大人にも優しい仕様になっているはず!ということだった。
 赤ちゃん用製品といえば、「ジョンソン&ジョンソン」である。もちろん、赤ちゃんはヒゲとは無縁なので、シェイビングとは関係のない製品の中から代用品を探さなくてはならない。そこで目をつけたのがジョンソンの「ベビーオイル」(ベビーローションでも可)*1。肌荒れだけでなくフキデモノも今のところは発生していない。以来、シャンプーやボディソープなんかも赤ちゃん用のものを使うようになった。
 ところで、大人向けの薬用品を使うことの意義って何なのだろうか?「これが大人用ですよ」と言われ、特に疑問を持つこともなく製品の指示に従ってきたわけだが、よくよく考えてみると、大人向け製品は、芳香剤や清涼剤が多量に使われていて刺激が強いし、そうして手に入れた芳香や清涼感は、入浴後や洗顔後にはすぐに消えてしまう。
 大人の油汚れは、幼児の汚れよりも頑固だろうし、その分、薬品も強力なものである必要があるのかもしれないが、肉体労働や外回りが生活の中心であるような大人を除けば、頑固な汚れとは縁のないことが多いような気がする。だとしたら、大人用と幼児用のどちらを選ぶかの基準は、僕のような理由の他には、価格ということになるかもしれない。
 調べてみたら、ベビー用品は、全般的に価格が高めだ。だから、アレルギーとかの問題が何もない場合には、大人用の製品を使うのが経済的なのだろう。もちろん、医者のお世話になった場合には、予想外の出費が予想されるが。