企業家精神

 先日、地域通貨に関する研究発表を聴いて思ったことは、実社会で使用されるツールを浸透させ根づかせるために必要なのは、より完璧な理論でもなければより精緻な学術的調査でもないのではないか?ということだった。この制度を普及させるのに必要な才能は、明晰な論理力とか抽象的な概念を扱う能力とかではなくて、地域住民を惹きつけるようなカリスマと広報活動に従事するための無尽蔵な行動力なのだろう。学者というよりは、企業家とか政治家のような人物が適しているのかもしれない。理想の人物は、コンピューターつきブルドーザー(田中○栄)だったりして。門外漢なので無責任で適当なことしか言えないけどね。


【今日の読書】
『マンダラとは何か』(正木晃著、日本放送出版協会):著者は、マンダラを臨床心理学のツールとして活用できる可能性を主張しているし、その分野では「マンダラ塗り絵」などのように既に活用されている例もあるらしい。だけど、わざわざ「マンダラ」を持ち出す必要はないような気がした。普通の塗り絵とか一般的な心理検査じゃダメなんだろうか?やはり、マンダラの形とか図柄が「有り難い」ご利益をもたらしてくれるのだろうか?