「こ」れすてろーる

 中二病以外にも高二病もあるということを知った。症状を見てみるといくつか当てはまるものもある。そうか、中二病が完治したと思っていたら、新しい病にプチ感染していたらしい。でも、僕にとって、肥満よりは深刻な問題ではなさそうなので良しとする。
 というわけで、先月帰省した際、数ヶ月前から父が糖尿病を患っており、しかも僕の帰省する数週間前には既に完治していたという事実を知った。父は、今まで脂肪で隠されていた筋肉が表面に現れたために、闘気が一層増したかのように見えた。おかげで母は食生活に注意を払うようになり、僕にも食生活の見直しを迫ってきた。
 実家で過ごした数日間、「炭水化物の摂取量を控えなさい!」「常にカロリー表示を気にしなさい!」という母の呪詛を聞き続けたおかげで、大学に戻ってしばらく経った現在でも、炭水化物とカロリーは僕にとって気になる存在であり続けている。
 これまでの人生でカロリーなんて気にしたことのない僕ではあるが、いざ気にしだすと結構気にかかるもので、何を買うにもパッケージの裏面をチェックしてしまう。一番衝撃を受けたのはやはりマックポテトの鬼のようなカロリーの高さだろう。Mサイズで454キロカロリーもある。「今さら気づいたのか」なんて言わないでほしい。一日の必要摂取カロリーというものを踏まえることによって、初めて認識できた事実である。大袈裟な表現をすれば、コペルニクス的転回というやつだ。
 そんなこんなで、8月の中旬からオタキング氏のダイエット方法を開始した。氏のはじけっぷりは未だに好きになれないけれど、入門書を読んでみるとなるほど説得力があったし長く続けられそうでもあった。
 開始して約2週間が経過しカロリーに注意を払う生活も定着しつつあるけれど、オタキング氏のダイエット方法に難があるとすれば、それは高コストということだと思う。低カロリーの食品の価格は、大抵の場合高い。経済的にも社会的にも成功している人間ならばそれほど気にかけるようなことではないのかもしれないけれど、僕には重要な問題だ。例えば、同量のレトルトカレーでも、低カロリーを謳った商品の場合にはそうでない商品と比べて価格が倍以上に跳ね上がることがある。
 今後末永く継続させていくためにも、低コスト低カロリーな食生活のための面倒臭くない方法を模索し続けたいと思う。