ヘッドホンをしたサル

 自宅でも研究室でも、常にヘッドホンなりイヤーホンなりをしたままパソコンに向かっていることが多い。研究室では、周囲の音を遮断するのが目的で、自宅では、遊びたい心(本能)をなだめつつパソコンに向かうのが目的。どちらにしても、僕の頭や耳が、オーディオプレイヤーやパソコンにコードで繋がれているという構図は変わらない。傍から見たら、まるで鎖につながれた犬のように見えるのかもしれない。
 こうして、コードで繋がれた生活を常としているため、コードは3mという大分長いものを使っている。この3mの長さが、僕の実質的な生活領域ということになる。
 3mというのは、イヤホンやヘッドホンのコードとしては長いと思うけれど、それでもやはり3mは3mでしかなく、伸縮自在というわけにはいかない。僕の移動範囲が、コードの長さをうっかり超えてしまうことも多々あるせいで、ヘッドホンやイヤホンの接触不良が、最近目立ち始めてきた。そろそろ買い替えの時期かもしれない。