モリタク来たる!

 友人のTさんと森永卓郎の講演を聴きに行ってきた。内容はともかくとして、面白かったのは確かだ。お祭りの最中だったわけだし、彼が経済学者であることは忘れてあげることにした。日本人は皆ラテンになれば救われる!なんてまともな学者は言うべきじゃないだろう。綾波レイのフィギュアを持参してきた勇気には感服したけれど。目のつけ所は面白いのだから、メディアへの出演を控えて、まじめに研究に取り組んでほしいものだ。せっかく教授なんだし。
 先日、古本屋をハシゴしていると池上遼一の『スパイダーマン』全5巻を発見した。もちろん買いました。過剰な程にあふれるネガティブパワー、暴走する主人公、一話ごとに人格が変化していく主人公、説明的な会話、抽象的な描写。読んでいて頭がクラクラしました。買ったことに後悔はしていません。むしろ満足。滝本先生の『NHK・・・』よりも陰にこもっている作品でした。
【今週の読書】
西の善き魔女』第1巻:『空色勾玉』シリーズは児童向けの作品で、今作品はノベルスです。それなのにノベルスの方が対象年齢を低く設定しているように感じました。次の巻を読もうという気力が湧きませんでした。
『男たちへ』:塩野七生のエッセイ。彼女の理想とする男性象について様々な話がつづられています。僕が読むべきものではありませんでした。
【今週の映画】
『アミスタッド』:有名な作品なので、わざわざ説明することはないでしょう。人間の良心とキリスト教によってハッピーエンドに至る。僕の感想はこんな感じです。
チーム★アメリカ』:『サウスパーク』と同じ監督の作品です。僕にアメリカンジョークを理解する才能がないからでしょうか?『サウスパーク』の方が面白い気がしました。
『バーバー』:コーエン兄弟の作品。一人の理容師の人生を中心に淡々と話しは進んでいきます。『ファーゴ』『ビックリボウスキ』『オー!ブラザー』『ディボースショウ』・・・一貫して「人生に因果関係はない」というテーマがあるのではないかと僕は思ってます。