今、会いにいきます?

試験通過、大学にいても良いことになりました。というよりも、もはや大学の外に出ても生きていくことが困難な状態になっているので、いまさら放り出されたら困るのですが。
朗報によって安心した僕は、ツタヤに向かいました。冷静でもないし情熱的でもない映画を借りようとしたのですが、見つけることができず、仕方ないので『いま、会いにいきます』を借りました。いつものように斜に構えて見ていたのですが、結果は僕の敗北でした。画面の前には、潤んだ瞳でオ○ンジ○ンジの曲を聴く僕がいました。家族モノはずるいです。『サイダーハウスルール』『海辺の家』『北の国から』・・・・・・etc、家族をテーマにするとなぜだか作品が説得力を持つような気がします。「家族」と「愛」は相性が良いのかもしれません。不満な点を挙げるとすれば、中村さんは素晴らしい役者だと思うのですが、今回の配役には向いてない気がしたということ。もっと弱そうな人の方が良かったのかもしれません。そして、奇跡が重なりすぎるという点くらいです。
追伸:『セカチュー』の主人公は、独善的なところが『君が望む永遠』の主人公と似ていると思うのですが、誰か同意してくれる人はいませんか?
追伸2:しばらく実家に帰るので、二週間ばかり更新はお休みします。よしなに。
【今週の映画】
『いま、会いにいきます』:前述。
ヘルボーイ』:うーーーーん、普通でした。可もなく不可もなく。
【今週の読書】
『小説の散歩道』(池波正太郎):池波イズムの好きな人はどうぞ。
六番目の小夜子』(恩田陸):「この人鋭いな」と思わされる部分が多かったです。僕の高校という独楽は、「学力」によって回転していました。
『免疫学個人授業』(多田富雄南伸坊):アイデンティティとは何か?この問いを免疫の面から解き明かそうというのが多田富雄氏のテーマ。多田氏の『免疫の意味論』は大仏次郎賞に輝いた名著です。
神の子どもたちはみな踊る』(村上春樹):脳が疲れました。読後もやはり村上氏に対する先入観は完全には払拭できませんでしたが、良い作品を作る人だということはわかりました。