不屈不絆

 今年の漢字は「絆」。一般に、好ましい意味の言葉として使われているが、実は、犬や馬を繋いでおく綱という意味も持っていて、そこには、決して断ち切れないというニュアンスが含まれている。「絆」という漢字が、このような意味で使われるようになったのはいつの頃なのか?それはわからないとしても、人間関係が濃密だった時代の人たちは、「絆」が持っている二面性を毎日意識せずにはいられなかったのかもしれない。
 それはそうと、そろそろ新しい話も蓄積してきたことだし、『孤独のグルメ』新新装版が発売されるのではないかと期待に胸を膨らませている。掲載されている雑誌は、不覚にも講読していないし、買って保存してあるわけでもないので、単行本が出てくれないと新装版以降のお話を読めないことになってしまう。