減量失敗からのノーガード戦法

恥ずかしながら、TPP*1は、農作物に限った協定だと思っていた。
なにしろ、関連する記事やブログを読んでも、「打倒JA!」を話題の中心とした賛成派の見解と「守れ!日本の農業っ」を話題の中心とした反対派の見解、この2パターンにしかお目にかからなかったのだ。
だが、その実態は、日本にとってけっこうエグイ内容のものらしい。
とりあえず、自由化の対象分野は、市場アクセス(市場への参入機会や条件)、工業製品、農業、環境、繊維、原産地規則、投資、サービス、金融・税関協力、通信・電子商取引、政府調達・競争、知的財産権、労働などなど*2多岐にわたる。
それと、この研究ノート*3には、協定にかける米国の意気込みが、分かりやすくまとめてある(10ページ半ば〜11ページにかけて)。



※どういう訳か、TPPに関するしっかりした情報は、ググってもなかなか見つからない。
詳しく知りたい人は、「田中康夫・新党日本 ポータルサイト » TPPの謎?」をご覧ください。
TPPを一方的に否定するでも支持するでもなく(まあ、どちらかといえば、やや否定気味ではあるが・・・)、分かりやすい比喩を多様して説明してくれているので、「TPPとは何か?」や「何が問題なのか?」を理解するのに役立つと思う。


【本】
『自由論』(著者:ジョン・スチュアート・ミル、訳:山岡洋一光文社古典新訳文庫)
『バランスシートで考えれば、世界のしくみが分かる』(著者:高橋洋一光文社新書)