ルミノールは蜜の味

実家の庭に、一ヶ月程まえから養蜂用の巣箱を置いておいたらしい。その巣箱は、最近養蜂を始めた親戚からもらってきたらしい。そのおかげで、ハチミツ裏事情を耳にする機会が増えた。今までは、ハチが花々から集めたものからハチミツが作られると思っていたし、むしろそれ以外の方法では作れないものだと思っていたけど、砂糖水をハチに食べさせてもハチミツは作ることができると知って驚いた。極端な話、ハチの体内を通過した液体は、ハチミツと定義しても良いということなんだろうか?なんだか納得いかない。

その箱に、先日、ニホンミツバチの一群が移住してきた。ミツバチは、一つの巣(コミュニティ)に二匹目の女王が君臨すると、コミュニティの一部分が、新たな巣へと移住するのだそうだ。これを分蜂というらしい。その群れが、実家の庭にやってきたのである。分蜂の一部始終を目撃した母の話では、真っ黒い塊りが、ブンブンとうなりをあげて庭にやってきたとのこと。心臓が止まるかと思ったと言っていた。ちなみに、古巣から出て行くのは、旧女王蜂だという話だ。

ミツバチの来蜂(来訪)と時を同じくして、実家のウコッケイが数羽お亡くなりになった。イタチに強襲され、7羽中4羽が斬殺されてしまったのだ。犯人は依然逃走中。誰かに飼われていたイタチが野良化したのだろうか?それとも山から下りてきたのだろうか?侵入経路も未だ不明だ。残った3羽のうち雌鳥は2羽いるのだが、心に深い傷を負ったせいなのか、卵を全く産まなくなってしまった。

さらに時を同じくして、父の仕事場に子猫が住みついたらしい。小さな猫ではなく、本当の子猫らしい。

ハチミツと子猫を手に入れ、卵を失った。プラマイゼロという感じだろうか。