一次元離れ

http://mainichi.jp/select/today/news/20100502k0000m040106000c.html
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20100417ddlk13040257000c.html
どうやら読書は、「考える力」や「論理的思考力」の修得に有効らしい。
「活字離れ」している人たちは、実在する人たちなのだろうか?というくだらない疑問は措いておくとして、村上春樹さんの本の売れ行きを見る限り、あるいは、日々更新され続けているネット上のブログや掲示板を見る限り、現代人は、活字中毒ではあっても、活字離れではないように思う。
本を読むと賢くなる、という説は、相変わらず根強く支持されているようだ。この説が正しい場合、古代ギリシアの哲人たちよりも僕の方が活字に接しているはずなので、僕の方が賢いという結論になってもおかしくない。グーテンベルクさんのおかげで、蔵書量だけならプラトンにだって勝っているだろう。
なのにどういうわけか、今のところ、僕に弟子入りしたいと願い出る人もいなければ、「〇〇神社には、『manjyuuよりも賢い者はいない!』という神託を受けた巫女がいるらしい」という噂も耳にしない。ひょっとすると活字と賢さは、関係ないのかもしれない。


【本】
『自分のなかに歴史をよむ』(阿部謹也著、ちくま文庫)
『戦争と仏教』(梅原猛著、文春文庫)
『植物のこころ』(塚谷祐一著、岩波新書)
【映画】
名探偵コナン 14番目の標的