痛痒

今度、実家でちょっとした商売を始めるらしく、母にホームページを作りたいからどうにかして欲しいとお願いされた。
両親は、今も昭和50年頃の文明を生きている。「あらゆる家電の不具合は、上手に叩けば直る」くらいに考えている人たちであり、実際、父は、パソコン(ノート)がフリーズした時、ガシガシ叩いて治療しようとしていた。昭和50年代を文明の到達点とする人たちから見れば、僕ですら、相対的には、パソコンに詳しいということになるのだろう。こんな時、即座に、口頭で分かりやすくHP開設のHow toを教えることが出来たなら、日頃かじらせてもらっているスネに報いることもできたのだけど、情報技術や時代の流れに疎い息子を持ってしまったのが、彼らの不運だ。
というわけで、これから少しずつHP作成の勉強をしていこうと思う。順調に就職できた場合も出来なかった場合も、どちらに転んでも必要になる技能であることに変わりはないし。
ちなみに、新しく始めようとしている商売とは、何の因果か饅頭屋らしい(「焼きまんじゅう」ではありません)。既に、親戚の蕎麦屋で販売してもらっているらしく、なかなか好評なのだそうだ。通販できるようになれば、さらなる売り上げが見込めると踏んだのだろう。
ところで、HPを開設したとしてもそれを見てくれる人がいなければ売り上げ云々という話自体無意味なわけだけど、その辺のことは、どうするつもりなんだろうか?
以前、ブログやHPのアクセスカウント数を稼ぐ方法について書かれた雑誌だか本だかを書店で見かけたことがある。商品が売れるかどうかもHPを見てもらえるかどうかも「命がけの飛躍」(Salto Mortale)なので、趣向を凝らしたところでどうにかなるとは限らないが、飛躍すべき距離を縮めることくらいは出来るだろう。



【本】
『ぼちぼち結論』(養老孟司著、中公新書)
『徳川思想小史』(源了圓著、中公新書)
【映画】
ウォッチメン」(監督:ザック・スナイダー、主演:ジャッキー・アール・ヘイリーほか)
湯けむりスナイパー」DVD第1巻(主演:遠藤憲一)