「異」常なSAMSA

 今年の冬は、本当に寒い。温暖化は嘘で、本当は、寒冷化が進んでいるんだ!と主張していた知人がいたけれど、思わず肯定してしまいそうな寒さだ。どうでも良い話だけど、カフカの『変身』に登場するザムザは、SAMSAなのだということを最近知った。
 それにしても寒い。朝起きようとすると、手や足が自分の意思に反して布団から出ようとしないほどの寒さ。あまりに思い通りに動かないので、また寝てしまおうとするほどの寒さ。そして、ついに寝てしまうほどの寒さ。
・・・・・・ちょっと大げさに書きすぎた。反省するつもりは無い。
 それにしても、雪祭りに参加している人たちは、どんなふうに祭りを過ごしたのだろうか。今も外はプリザラ程度に吹雪いている。あんまりにも吹雪くと、せっかくの雪像が、ただの雪の塊になってしまいそうだ。


【本】
殊能将之鏡の中は日曜日講談社NOVELS、2001年。