「ル」ール

 4月である。今回は4人が退寮し、同数の人が入寮してきた。
院生だからなのか、それとも世界が個性的な人であふれているからなのか、入寮して来る人の中には時折、規格外なルールに基づいて生きてきたであろう人がいることもある。だから、毎年この時期には、守って欲しい最低限のルールがあることを各入寮生に伝えなければならない。と言っても、何か特殊なものではなくて、幼稚園や小学校で身につけているはずの一般常識のようなものだ。
 言ってわかってもらえるならば何の世話もないのだけど、問題は、言っても分かってもらえない場合だ。三つ子の魂百まで。さすがに魂レベルの改良は、不可能だ。そうゆう人の存在を認識するたびに、警察のような機関は社会に不可欠なのかもしれないなぁ、と思ってしまう。問答無用という理屈は、言っても無駄な人の存在を前提としているのかもしれない。
 今年が何事もない一年でありますように。

【今日の読書】
『金・銀・銅の日本史』(村上隆著、岩波新書)
リア王』(シェークスピア著、福田恆存訳、新潮文庫)
『赤線跡を歩く 消えゆく夢の街を訪ねて』(木村聡写真・文、ちくま文庫)
【今日の映画】
ハムナプトラ3』
DARKER THAN BLACK
怪物王女