「マ」トリョーシカ

 このブログでたびたび登場する「相棒」のシーズン?には、欠番になった回があるという事実を先日初めて知った。DVDにも収録されていないようなので、テレビをリアルタイムで観ていなかった僕にとっては、まさに幻の回となってしまった。
 欠番になった理由は、「閲覧者の個人情報を図書館の司書から聞き出す場面が、日本図書館協会や世田谷区の図書館など図書館関係者から抗議が寄せられたため」*1の制作サイドによる自粛らしい。図書館関係者もワケノワカラナイ抗議を受けて苦労したのだろう。
 こうゆうことって結構あるけれど、この分だと、ミステリーやクライムアクションのようなジャンルの本を扱っている出版社にも、作品内で起きた殺人に対して「不謹慎だ!」というような抗議をする人がいても不思議ではないような気がしてくる。
 歴史教科書問題を解決する手段として、教科書の巻頭か巻末に「この物語はフィクションであり云々」と断り書きすれば何とかなるんじゃないか?なんてバカなことを考えていたんだけれど、抗議する人にとって、内容がフィクションかノンフィクションかは重要な問題じゃないのかもしれない。

【今日の読書】
『カンナ 吉野の暗闘』(高田崇史著、講談社)
STEEL BALL RUN vol.17』(荒木飛呂彦集英社):待ちに待った新刊。ポッチャリ系だった(ように見えた)大統領が、何だか最近、逞しくなってきている。