「ピー」ピーピー

 PPP(polluter pays principle)とは、汚染者負担原則 - Wikipediaのこと。広辞苑にはこんなに細かな説明はなかったけど、大意は同じだと思う。
 筒井○隆氏のブログを愛読しているので、「星・イ○ガミ」問題も氏のブログで知った。著作権の問題ということになっているけれど、そこにはもっと別の問題があるような気がした。それは、「イ○ガミ」編集サイドの対応の仕方に現れているように思う*1
 「だって読んだことがないもん」という言い方は、パクってないことを主張するための理由としてよく使われるけれど、もしも、これが本当ならば、編集の専門家が、星○一の代表作を読んだことがないというのは違う意味で終っている。膨大な量のショート・ショート全てに通じている必要はないかもしれないけれど、某代表作は、小学生や中学生にも推薦されることが多く、各出版社の行う季節ごとのキャンペーンでも必ずといって良いほど店頭に並ぶ。今や、書籍を含めた印刷物の数は天文学的なものなので、読んだことのない作品があることは仕方がないし、当然のことなのだろう。でも、「はぁ?アダム・スミスって何ですか?」なんて発言する経済学者がいるとしたら、多分誰も彼を学者としては信用しないんじゃないのかな。
 実際に読んだかどうかはもちろん重要だけど、平気な顔で「読んでない」ことを公言できてしまうのは、出版業や編集の世界にある種の汚染物質が浸透してしまったことを意味するのかもしれない。この汚物の処理責任は誰にあるのだろう?

【今週の漫画】
マルクス・ガール』(山本夜羽著、秋田書店):第1巻しか手に入らなかったので、起承の部分しか読んでないことになる(第2巻で見事完結していればの話だが)。敬遠されがちなタイトルだけど、中身は、学園ドタバタエロコメとして普通に読むことのできるもの。
『Vampire Hunter D』(菊池秀行原作・鷹木骰子作画、メディアファクトリー):こっちは第2巻しか読んでいない。作画はとても評判が良いみたい。