「お」ばま

 どちらが大統領になっても良いのだけれど(不謹慎極まりない)、真毛印さんは典型的なアメリカン過ぎて面白みがない。合衆国史上初の褐色大統領誕生、という方が面白そうだ。
 前回のブログで挙げたマイケル・ムーア監督の『シッコ』では、最後にトクヴィルの「米国の偉大さはその文明にあるのではない。自らを正す能力にある」という言葉を紹介して終わる。「自らを正す能力」という言葉には、トクヴィルの民主主義に対する期待感のようなものが込められているのかもしれないが、それはともかくとして、米国の存在意義は新しいことを行う点にあるというのが僕の手前勝手な価値観なので、小浜さんにはがんばってほしい。

【今週の読書】
『人生なんて夢だけど』(やなせたかし著、フレーベル館):タイトルは大分はっちゃけているけれど、中身は淡々と軽いタッチで描かれた自伝。おもしろいです。