「ぷ」れかりお

 消費者庁(仮)というものの設置が検討されているらしい*1。委員を務める顔ぶれは豪華。彼らに消費者や生活者の「不安定」さや「やりきれなさ」を理解できるかどうかはわからない。何十億もかけて新組織を立ち上げようとする考え自体が、生活という言葉からピントが大きくずれているような気がする。それはともかくとして、委員の人たちは、良い副業をゲットしたものだ。

【今週の映画】
「ベオウルフ/呪われし勇者」:ゼメキス、ホプキンス、アンジェリーナ・ジョリー、マルコビッチ、これだけの顔ぶれが揃っているだけに鑑賞前から「嫌な予感」はしていた。
バートン・フィンク」:コーエン兄弟作品。
「蛇鶴八拳」:シリアスなジャッキー。
「シッコ」:今回の映画も至極まっとうなことを伝えようとしている作品なのだけれど、キューバの医療制度を作品の最後に持ってきた点や中盤でマルクスの像を登場させた点が、「ムーアは共産主義のまわし者だ!」とか「独断と偏見に満ちた作品だ!」というような的外れの批判や誤解を呼び起こしそうな予感がする。文脈や作者の意図を誠実に読み取ってほしい良作。
【今週の読書】
ニライカナイ語り部」(鯨統一郎著、中央公論新社):ファンなので読んだけれど、ファンじゃない人にとっては読むのがつらいんじゃないか?と思われる一冊。