「う」さいん・ぼると

 オリンピックを観ようと思わなくても、テレビをつければそれはイコールオリンピックを観ることになってしまう。そのおかげで百メートル決勝を観ることができた。他の選手の足は凄い速さで回転しているのに、ボルトの足だけはやけにスローに回転しているかのように見えた。それなのに、そのスローな回転の選手が群を抜いてトップにいる。何だかトリックアートの世界みたいだった*1


【今週の読書】
ニート』(絲山秋子著、角川文庫):久々の純文学*2。労働や働くことについて、研究者以上に真剣かつリアルに向き合っている人だと思った。この人の作品を一通り読んでみようと思う。
『地獄の思想』(梅原猛著、中公新書):著者が壮年の頃の作品のためなのか、文章がとても情熱的。

*1:http://www.afpbb.com/article/beijing2008/beijing2008-athletics/2509058/3247621

*2:純文学という用語は良くないと思う。対になるのが大衆文学であるならば、少衆文学とかミクロ文学とかにするのはどうだろうか?マクロ文学とミクロ文学、これって意外と良いように思うのだが。