タスポという御親切

 僕は喫煙しないので、このことにほとんど関心がなかったのだけど、周囲には喫煙者が多いので、タスポの煩わしさについては頻繁に耳にした。公式ホームページを見ると、タスポの目的は「未成年者にタバコを買わせないこと」らしい。さらに掘り下げれば、買ってはいけない理由は「自分や他人の健康を害する」*1からなのだろう。
 僕としては、「メタボ健診」と同様、大きなお世話だと思う。映画「マイノリティ・リポート*2が現実化したかのような印象すら受ける。将来的にみんなに迷惑をかけるかもしれない人*3と現に迷惑をかけている人との間には、何万光年もの距離があるはずなのだけど、将来(未来)において迷惑をかける(かもしれない)可能性を非難するのは、何だか不条理ではありませんか?

*1:喫煙と健康への害との因果関係は、未だに相関関係の域を出ていないらしいですね。

*2:将来的に罪を犯すことになる人を事前に捕らえるシステムが普及した社会が舞台。

*3:メタボの場合は、社会保障制度に対するコスト増という迷惑のこと。