仮面ライダ〜BLACK!

 特撮好きな先輩と会話していた時、仮面ライダーの話になった。先輩の話では、『仮面ライダーTHE FIRST』と、続く『仮面ライダーTHE NEXT』はなかなかの名作とのこと。そんなことを話しているうちに、「仮面ライダーブラック」がいかに名作だったかという話になり、やがては、グロテスクな要素を盛り込んだリアル路線が、どうして「ブラック」までで途切れてしまったのかについての話になった。
 特撮でもアニメでもプロダクションの収入源はグッズ販売なのだと聞いたことがある。それが本当であるなら、視聴者層を形成する勢力の割合が、次のようであった場合には、製作サイドは、リアル路線を捨てるのかもしれない。リアル路線を求めるコアなファン(ウルトラマンやライダー一号をリアルで見ていた世代多し?)<グッズ販売のターゲット層(幼児〜児童)。こんな結論しか出せず、先輩も僕もやりきれない気分になった。結局、リアル路線終焉の原因については際立った結論を出せないまま、その話は終わった。
 ガンダムもライダーもウルトラマンも(ついでにプリキュアも)、一度にたくさん登場するようになったけれど、少子高齢社会だからグッズの売れ行きには問題ないのかもしれない。だけど、孤高のヒーローがいなくなるのは寂しい。「孤高」は流行らなくなったのだろうか。それとも自称「孤高」が日常に氾濫しすぎて、今更テレビに求める必要なんてないのだろうか。「孤独」を「孤高」に進化させるためにも、孤高のヒーロー復活は無意味ではないと思うのだけど。