我は癒す斜陽の傷痕

ゴールデンウィークにひょんなことで『魔術師オーフェン』の番外編全巻がすべて100円で売られているのを発見。昔読んでおもしろかったので購入。連休の残りを13巻読み終えるのに費やしました。
 先日、大学の研究会でスイスから高名な教授をゲストに迎えた。彼はエドガー・ザーリン(正しくはザリーン:戦前の日本ではメジャーな経済学者だったらしい。高島善哉の翻訳で三省堂から出ており、古本なら入手可)の直弟子で、スラッフィアンでもある。講演後の懇親会で「若いのだからヘーゲルをちゃんと読みなさい」とアドバイスされ、ここはひとつ身を入れて『小論理学』から手を着けてみようと決心しました。読まなきゃならないとはわかってても、他人から言われないとなかなか決断できないものですね。
【今週の読書】
『柿の種』(寺田寅彦岩波文庫):生粋の科学者なのに科学に対する懐疑を忘れない、そういう姿勢が好きです。
『いまどきの「常識」』(香山リカ岩波新書):某教授が退官する際に僕に下さった大量の書物の一つ。なんでこんな本が紛れていたのか不思議ですが、何となく読んでみました。別に本として出版する必要もない内容です。それでも文章のリズムはスッキリしていて、売れる理由がわかるような気はしました。
『知ることより考えること』『人間自身―考えることに終わりなく』(池田晶子、新潮社):この人の『睥睨するヘーゲル』という本は、ヘーゲルを読むときの助けになります。『帰ってきたソクラテス』シリーズもプラトンソクラテスを読むとき、楽しさを感じながら読めるようになります。
【今週の映画】
特攻野郎Aチーム−4シーズン』:英語では「THE A-TEAM」。僕にとってのAチームは日本語吹き替え版のみ。そうじゃないとバラカス軍曹は「コング」とは呼ばれないし、マードック大尉も「モンキー」とは呼ばれないのです。
2008年に映画化されるらしくそれは嬉しいけれど、ブルース・ウィルスはスミスよりもデッカー大佐のほうが似合っている気がする。どうでしょうか?