「ニ」アリー・シティー

 今年の夏に備えて、故郷の観光スポットなどを調べてみた。
 一通り調べてみた感想は、田舎かと問われれば、そうでもなく、都会かと問われれば、そうでもない。と言ったところだろうか。この中途半端な感じの原因は何なのだろうか?
 空襲によって、それまでの街並みが消えてなくなってしまったというのも、原因の1つかもしれないが、個人的には、日本経済が成長期にあった時期、真面目に都市計画を練らなかったツケがまわってきたんじゃないかと思っている。歴史をアピールしたいのか、都市であることをアピールしたいのか、ちゃんと決断しなかったから、ジリ貧になってしまった今、結局、どっちも選択できなくなってしまった。
 それでも、敢えて長所を挙げさせてもらうなら、ボンヤリと無為な一日を過ごすのには適した場所です。人ごみに疲れた人にはオススメ。「遊ばなければ!」とか「楽しまなければ!」というようなある種の強迫観念から人を解き放ってくれる街だと言えなくもないです。
 とりあえず、自転車で周れることを条件にして、プランを立ててみようと思っております。


【本】
『現代語訳 論語』(宮崎市定著、岩波現代文庫)
『歴史紀行 峠をあるく』(井出孫六著、ちくま文庫)
『教師 宮沢賢治のしごと』(畑山博著、小学館ライブラリー)
「『サキノハカ』考」(佐藤勝治著、昭和53年七月一日)
:パンフレットなので、出版社などの表記は無し。